年間600時間と簡単に言うけれど、それってけっこう大変!?
英語講師のkohです。
さて、英語学習時間の話を再開しましょう。
中高生が、年間500-600時間、コンスタントに英語学習できれば、
6年間で英検準1級レベルまで到達可能ですよという話をしてきました。
では、年間500-600時間の英語学習とはどんなものでしょうか。
新学習指導要領では、中学生の英語授業時間は年間140時間ですから、
中学1~2年生で、年間500時間を確保するためには、
500-140=360時間を学校外で補わなくてはなりません。
毎日1時間程度の英語学習をほぼ休まず続ける必要があります。
もちろんこの時間には、学習塾・英会話スクール、家庭教師などの学習時間も含まれますが、それでもきっちりこの時間を確保できる生徒は多くありません。英語以外に他の教科の宿題もありますし、部活動やその他活動もあります。友達と遊んだり、ゲームをしたりと趣味・娯楽の時間も必要です。さらに学生にとって、1時間は大人にとってより、はるかに長く感じられる時間です。(これは生きてきた長さの違いから生じる感覚の違いで、大人になるとそのことを忘れがちですが)もし英語が嫌いな生徒さんであれば、1時間も毎日それに費やすのは大きな苦痛を伴うでしょう。そういうことをクリアした生徒、もしくは小学生のうちからこの必要な時間の一部を既に消化していた生徒が、中学2年生の終わりまでに英検3級に受かります。
次に、中学3年~高3の年間600時間の確保について考えてみましょう。
中3も授業時間140時間ですから、家庭学習で460時間補わなくてはなりません。
色々な事情で勉強できない日のことも考慮して、年間を300日程度で考えると、
1日1.5時間程度の家庭学習が必要です。
(高校受験をする生徒も多いですから、部活を引退してから学習時間を多くとることもありえますね。)
高校生は学校によって授業時間のばらつきがありますが、年間150-200時間程度です。
すると、やはり400-450時間の時間を毎年家庭学習によって補う必要があります。
1日1~1.5時間は家庭学習をしなくてはなりません。
中高で6年間、これだけ継続的に英語学習を続けられる生徒がどれほどいるでしょうか。ちなみに日本の18歳は、110~120万人いますが、高校生での英検準1級合格者は、2016年で2211人です。高校生500人に1人くらいしか受からない試験です。この中には帰国子女などの英語学習にアドバンテージを持つ生徒も多く含まれることを考慮すると、、、
継続的に英語学習することの大変さを感じさせるデータですよね。
英語には時間がかかる!!
にもかかわらず、その時間を使うのは多くの学生にとって大変なことである、、
だからこそコーチが必要になってくるのです。
英語の家庭教師をしています。興味のある方はこちらまで。